前田麻里さん。前納依里子さん。

昨日午後は池袋へ。
昨年11月、美木マサオさん率いるマサオプション第一回公演に写真館のマスター役で出演していました。
その時、素敵な絵を沢山描いてくださった画家の前田麻里さんの個展が17日まで池袋東武6階美術画廊で開催されています。
麻里さんは沢山の受賞歴をお持ちなのですが、この絵のようにとてもあたたかく素敵な方なのです。(一緒に写ってくださいました。)

前田麻里さん写真展へ。素敵な絵画の数々を背に、麻里さんと。

ただ絵を飾るだけでなく、木の小さな扉や木の枝などがコラージュしてあり、ワクワクする空間となっていました。
前田麻里さんの個展で。

麻里さんの絵は、光がキラキラしていて、人物もキラキラしていて、ほんとうに素敵です。
中でも一番目に留まった絵がこちら。

作品『カーニバルの夜』

バイオリン少年が船に乗り、オールを漕ぐのは冠を被った青い像。
『カーニバルの夜』。
秋に『森から来たカーニバル』という舞台に出演するので、とても気になりました。
個展は池袋東武6階美術画廊にて、10月17日までです。

夜は、王子神谷へ。

ドイツ在住の振付家/ダンサーの前納依里子さんのダンス作品『子守詩』を観に行ってきました。

よりちゃんと紅葉と。劇場前で。

舞台のバラシにお邪魔して。外には人懐っこい劇場の招き猫。

日本でも定期的に作品を発表して、特に日本のダンスや舞台芸術、ダンサーのことをとても考えていて、素晴らしいと思います。
作品は、幕の代わりの白い紙が和紙のようで、傘や和装、美術の紅葉、子守唄を流すなど、日本へのオマージュを感じました。まるで昭和初頭の日本映画を見ているようでした。
今回はよりちゃんは演出・振付だったので、次回は鋼で竹のような彼女の身体表現が是非見たいと思います。

よりちゃんとは、元パパタラフマラ演出家の小池博史さんがパパタラ解散後初の演出作『マイサンシャイン』’12(Utervision company主催/作:ノゾエ征爾)からのご縁です。凄い作品を共にし、戦い抜いた戦友です。
この舞台は私にとっては後にも先にもとても印象に残っている作品です。
私は”壁女”という役で、壁の穴に90度の角度で挟まったまま70分間演じました。
喋りまくり、銃を想像して泣き叫んだと思ったら、突然陽気に色んな声で歌い笑い踊り、手足を吊られ、フランスパンを丸々一本食い散らかし、70分経ったところで壁から抜けて猿になる、、。どんなに言葉を綴ってもこの作品を説明しきれませんが、壁女が嵌った壁は【ベルリンの壁】、と言えばなんとなく状況がわかってもらえるでしょうか、、。(PORTFOLIOポートフォリオ②にも写真を一枚載せているので見てみてくださいね。)
頭側(西)にはダンサーのよりちゃん、お尻側(東)には役者の鈴木コウヤさんがいました。
腹部圧迫は相当なものでした。稽古中、本番が終わるまでは常にお腹に3本の青痣があり、乳製品、乳化剤の入ったものを食べると顔に蕁麻疹が出るので稽古中は物を食べれませんでした。
また、90度という角度。体を支えるのは背筋と、手をつけるように壁に備え付けられた1、2センチ幅の添え木、それと頭上に吊るされた丸いボールのついた2本の紐。それだけです。私の首や後頭部が感じる重力も相当なものでした。
「死ぬ気で頑張る」舞台ではなく、稽古最終日は通し前、本当に「死ぬな。」と思ったので、母親に最後の電話をしたものです。
作品としては本当に素晴らしい作品でした。
忘れられない好きなセリフがあります。
「私は架け橋になりたかった。」
壁に嵌って、頭側(西)と、お尻側(東)の世界の架け橋になりたいと。
“壁女”もその後の私の表現活動に大きな影響を与えてくれました。
生きていて良かったです。